ハインリッヒの法則をご存じですか

三重県松阪市の運送会社ファイン流通です。

4月下旬になりました。新生活がスタートした方はまだまだ慣れない環境に四苦八苦している時期でしょうか。

大型連休を終えたあと、一気にメンタルを崩してしまういわゆる「五月病」があります。できるだけ疲れと精神的な落ち込みに引っ張られないよう、心身共に健康でありたいものですね。


「ハインリッヒの法則」をご存じでしょうか?

この法則は労働災害に深い関係のある法則です。

別名「1:29:300の法則」といって、
「1件の重大事故の裏には29件の比較的軽度の事故があり、その裏には300件の事故に至らなかった小さな危険がある」というものです。

この法則を唱えた人の名前が「ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ」なので、そこから名づけられています。

運送業界に当てはめるとすると、「1件の交通(もしくは作業中の)死亡事故」「29件の怪我を負う交通(作業中)事故」「300件の、事故には至らなかったが危うく怪我・事故をするところだったという肝が冷えた出来事」といったところでしょうか。


逆を返せば、300件の”ヒヤリ・ハット”する出来事が起きたならば、29件の事故が起きる。
29件の事故を発生させたら1件の重大事故を引き起こす可能性がある……ということです。


しかしこれはあくまで確率・可能性の話。


重大事故につながるか、ヒヤリハットの出来事で済むかは確率の結果であるということです。

小さなヒヤリハットの裏には中~重大事故が潜んでおり、逆もまた然り。

今日感じた「ヒヤリハット」は、一歩間違えれば死亡事故になっていたかもしれないのです。



このハインリッヒの法則に密接に関係するのが上記にもでてくる「ヒヤリハット」

ヒヤリハットは、「事故や災害につながる一歩手前の出来事」を指す言葉。

例えば、「信号無視・一旦停止を無視して突っ込んできた車と危うくぶつかりそうになりヒヤリとした」
「フォークリフトのバランスが崩れ倒れそうになりヒヤっとした」
「うっかり全身と後退を間違えて踏み込んでしまいハットした」

……これくらいの小さなうっかり・びっくりは日常茶飯事だ、とたかをくくっていませんか。


絶対に失敗やうっかりをしない……そんな人はおそらくいません。(中にはいるかもしれませんが…)
人間である限り間違いを完璧に無くすことは難しいです。

しかしそれで開き直ってしまっては事故の確率は上がるばかり。

ハインリッヒの法則やヒヤリハットは「事故というものはどうしても確率上起こるもので、もしも事故を引き起こしてしまったら運が悪かったと諦めるしかない」と自分を納得させるものではありません。


ハインリッヒの法則は、この顕在化した危険をすべからく社内中で共有し、対策をすることで重大事故並びに同一の事故・ヒヤリハットを減らし、無くしていこうとするためのものです。


当社でも毎月従業員からヒヤリハットの情報を集め、全社員に共有・周知させ対策を考えて出しあっております。

こうすることで「自分はまだこういったヒヤリハットを体験していないが、こういうこともあるんだな」と知識として蓄えておくことができます。


いざその状況に出会った際、冷静に対処するために役立つのはやはり前知識


人は突然危機的な状況に出会うと、焦ったりパニック状態になることも少なくありません。

そんな時、突拍子もない行動に出てしまったり頭がまっしろになって思わぬ行動に出てしまうことがあります。アクセルとブレーキを踏み間違えた際焦ってしまい、止まらなければならないはずなのにアクセルを踏み続けてしまうのがいい例です。

そういったときに冷静にさせてくれるのがあらゆる事故やヒヤリハットの事例です。ヒヤリハットを共有し、「こうすればよい」というパターンを知っておくだけで防げる事故は多くあります。

実際そういったケースに出会わないとわからないのでは?と思うかもしれませんが、想像力を働かせて対策のイメージトレーニングをしておくだけで驚くほど違います。

イメージトレーニングはあらゆる場面において活躍します。


事故やミスをしたい、と思って仕事をしている人はいないと思います。

少しでも事故・ヒヤリハットをふせぎ、何事もなく1日の業務を終えて帰りたいですよね。




参考サイト https://www.sg-fielder.co.jp/butsuryu/compliance/heinrichs_law/

ファイン流通で運送業界デビューしませんか?

ファイン流通ではドライバーを募集しております。有資格経験者様はもちろん、業界未経験の方も歓迎しております。

運送業デビューしてみたい、けれど不安が多くてなかなか応募ができない…そういった方には手厚い新人研修ができるよう体制を整えております。

ささいな質問でも大丈夫ですので、疑問点はなんなりとお聞きください。


お電話お待ち申し上げております。